覚悟と価値観。

東京都中小企業診断士協会の「東京プロコン塾」に入塾しました。
「独立診断士としてのスキルを磨きたい」という目的もあったのですが、私の一番の目的はこれを通じて色んな人に出会いたいということ。
数年前に同協会城東支部の「城東スキルアップ」というプロコン塾に参加して色々と活動の幅が広がったというのもあり、若干高い金額ではあったが申し込みをすることに。
色々とやることは多く大変そうですが、ここ出身の先生は素敵な方が多い印象なので、自分もその方々に近づけるよう、やっていけたらと思います。

 

さて、5月某日、この初回があり、Zoomでのオンラインではあったけど、診断士としてとても活躍されている某先生の講義がメインでした。
その中で一番自分の印象に残っているのが「覚悟」という言葉。

 

かなり長い話だったので詳細までは覚えていないけど、「独立診断士になるという覚悟を持って臨んでもらいたい、そういう意味では年間3,000万円を稼げるようになってほしい」というニュアンスの内容だったように記憶しています。

 

…さて、果たして自分はそんな「覚悟」もって独立できたのだろうか?
少なくとも前回の日記のようにすぐ不安になっている状況からすると、この先生が思っているような「覚悟」はいまだに持っていないような気がする。どうすればそんな覚悟が持てるのか、半月以上経った今でも答えは出ない。
既に独立している人に、当時そういう覚悟があったかどうか聞いてみたいくらい。

 
さて、この先生の後半の話の「年間3,000万円稼げる診断士」について。
約5年前に東京に来て、色々と活動をさせてもらった中で、この「3,000万稼げる診断士」は東京都の診断士業界で、ある種キーワードになっているように感じる(関西で活動していた時はあまり聞いたことない)。

 

ふと、3,000万円を稼ぐことを想像してみる。
毎月平均で250万円の売上を上げないといけない。それを稼ぐためには一体どれぐらい仕事をしないといけないのだろう…。そこまでやって体を壊したらあまり意味がないような…。そういう意味では、実はあまり3,000万円を稼ぐことに魅力を感じていない。

 

 だからと言って、休みも取らずに3,000万稼ぎたい診断士の人を否定するつもりはない。自分の仕事のやりがいを目に見える形にしたいという意味で、収入はとても分かりやすいし、独立して「仕事がなくて何もやっていない自分」が恐怖で「とにかく動いて仕事していたい」という気持ちはとてもよくわかるからです。
これは自分が仕事に対して何を求めたいかの価値観の違い。これはキャリアコンサルタントの勉強で培ったような気がする。

 

じゃあ、自分の仕事に対する価値観はどうなのか?
そんなこと考えていたとある日、家で資料の探し物をしていると、たまたま先輩独立診断士の方の経験談を語っていただいたセミナーのレジメが出てきた。そこに書かれていた言葉で「自分がいくら稼ぎたいか決める」。
稼ぐ金額によってこれからやっていくことが決まっていくようです。

 

自分がいくら欲しいか…。
それを考えると「自分と同じ年代の平均年収」という結論になった。
幸か不幸か、独身で養う家族もいなく、たくさん稼いでも使い道が思いつかないので、自分が食べていけて、時々休みをもらって旅行に行ったり趣味ができるような生活が出来ればそれで充分かな、と。ちなみに今年で40歳になる私と同年代の平均年収は「582万円」だそうです。前職よりかなり高い(笑)

 

どちらかというと自分が独立したいと思ったのは「自分のやりたいことを自由に選べる環境」が主目的。
報酬はどちらかというと優先度が低い。そうなると前半で考えていた「独立するという覚悟」はそんなに大きくなくてもよい気がしてきました。

とりあえず今の私の目標は、来年度に向けて何か公的機関の仕事をもらえるように実績を積むということ。前職の公的支援機関で働いていて「公的機関の仕事」がやってみたいと思っています。
それに向けて、今年に関しては報酬はなくても、何か関連ある勉強(経営革新とか現場改善)をできればと思っている。そう決めると先月抱えていた憂鬱な気持ちが消えていった。

ただ、ちょうど先月は5月。5月病にかかっていたのかなという気がしました。
私の持論、「5月病は6月になったら消えていく」ということを思い出した(笑)