評価側のモラル。

中小企業診断士」と「キャリアコンサルタント」という2つの国家資格を持っている私。
この二つに共通していることとして「5年ごとに資格の更新を行わないといけない」という点。
このうち、キャリアコンサルタントの更新の条件として「規定時間以上の知識講習、技能講習を受ける」というのがあります。

 

来年の4月にキャリアコンサルタントの更新を控え、技能講習残り3時間。
この足りない時間を埋める講座を選ぶ時に、講座の内容よりも値段の安さで選んでしまったのがそもそもの誤算だったかもしれません。


ということで、平日の夜にオンラインで受けられる某社の講座を受講。

 

最初に感じた違和感は、授業中にやたらと自社の他の講座の宣伝&即申込を促す内容が多かったこと。
(なんか詐欺商法の宣伝を受けたような気分になった)

 

次の違和感は終了後の提出課題の説明の時。
評価基準の説明をしているときに「ダメなキャリアコンサルタントには更新証明を出したくない」ということを前面に押し出し、「こういうところを評価します」ということより「こういう奴はダメ」というネガティブな表現で説明していたこと。
これは、この後のメール文でも要所に見られ、この講師(というかこの機関)の人間性に疑問を感じてしまった。

 

そして、最終的な決定打は課題返却の時。
結論から言うと「課題再提出」という結果だったのですが、憤慨したのはその理由。
何を言いたいのかよくわからなかったのですが、要約するとこんな感じ。

 

「内容自体は立派でも、字が汚くて言動不一致で人間性を疑う。(宛名や住所も殴り書きで書いている奴が何言っても信用できない)こういう配慮すらできないやつがキャリアコンサルタントとしてクライアントに敬意を持って接しられるわけがない。これでは許容できず、合格を出すことはできない」

 

…まぁ、確かに字は汚なかった。それは認める。
ただ、この人に言いたいことがいくつかある。

(ここから口が悪くなりますがご了承ください)

 

もし「字が汚い」という理由で国家資格の更新を却下するのであればきちんと評価基準に記載するべき。
宛名や住所の字が汚いから信用できないとか、中身に関係ないことで評価すること、そしてあなたの主観基準で評点をつけるのはフェアではないです。

 

「クライアントに敬意を持って接する」こと、そして何より「人間性」は「字が汚いこと」とさほど関係ないです。
あなたの勝手な決めつけで自社の講座を選んでくれた受講生をけなすのは養成機関としての品格にかけます。

 

そして何より言いたいこと。

あなたのコメントの書き方は悪意に満ちていて、とにかく受講生に対するリスペクトがない。人を成長させようといる気持ちが伝わらない。
そして、「字が汚い」とけなしているあなたの字が汚くて読めない(笑)

 

 

まぁ、自分で飲み込んで改めて「めちゃくちゃ字をきれいに書いて再提出する」のが冷静な大人の対応ななんでしょうが、この段階でこの講師(養成機関)への信頼感は完全に崩壊状態。
この人のために時間をかけて課題作り直す気もないし、上の内容を相手に伝えたところでよくわからない屁理屈言われてややこしいやり取りするのもばかばかしい。
ということで、今回の受講費用は痛い勉強代ということで、別の講座受けなおすことにします…。

 

さて、今回の一件。
今年度東京プロコン塾のスタッフとしてコンテンツ発表のフィードバックを担当する上でとても良い勉強になりました。
正直、今回のようなフィードバックを受けるとやる気をそがれ、場合によってはトラウマになることを身をもって知りました。
私はきちんと成果物の中身を見て、相手の成長を促すためのフィードバックができるよう精進したいと思います。


…ちなみに、この文章を書いて、気持ちが落ち着いてきたせいか、改めて考えてみると確かに字汚かったよな…。
今後はもう少し丁寧な字を書くようにはしよう。(というか、手書き必須な仕事や課題は受けたくない(笑))