人生最大の海外旅。その6‐今回の旅で感じたこと。

1週間にわたる海外旅で感じたことをあらためてまとめてみる。

 

<語学力のなさ>
旅行行く前から思っていたことですが、自分の語学力が最低レベル。
CAさんの英語が全く聞き取れず、コーヒーを頼んだはずが何故かオレンジジュースがでるぐらい。
道中も、片言の英語と勢いで乗り切った1週間でした。
自分の語学力のなさを改めて思い知らされる。
片言の英語でどこまで伝わるのかというのは面白かったけど、きちんとコミュニケーションが取れたらもっとできることが広がるのではないかと反省。

 

<文明の利器>
この度ではスマホとグーグルマップをとても重宝しました。
また、レンタルでポケトークを持って行ったのですが、こちらは使えずじまい。
今後はこれを使いこなせるようになりたい。


<それぞれの文化の違い>
ベネチア

イタリア人は情熱の国とは聞きましたが、愛情表現すごい。
結構激しい路上チューがあちらこちらで。
そして最近はLGBTQに配慮ということで、同性同士の路上チューも見つけてしまいました。

バルセロナ
町並み綺麗と思ったら街の開発の時に高さを揃えている&八角形の建物にしてるらしい。
そして、結構日本との関わりがある国な気がしました。街には日本料理店や日本アニメのキャラクターをよく見たし、サクラダファミリアの門の彫刻は日本人が作ったとか。


リスボン

街を歩いていて、車の運転荒い&歩行者信号無視多いように感じました。
リスボン、街に落書き(ストリートアート)がめちゃくちゃ多い。日本だと治安悪いイメージあるから消しがちだけど、リスボンはそのまま。ここまでたくさんあると一種の芸術に見えてくる。


<一期一会>
今回の旅でいろんな人に出会いました。

ベネチアに向かう飛行機で出会った日本人女性
ベネチアオプションツアーのガイドの人。
ベネチアの空港の手荷物検査の陽気な検査官の人(めっちゃ面白かった)
バルセロナのオプションツアーのガイドの人。
・そのツアーでご一緒した倉敷のご婦人方(結局ポルトガル含めて3回会った)
・ドバイ空港でSTBY処理をしたおっちゃん。

その他諸々。

友達と一緒に行く旅行もいいのですが、一人旅だとこういう出会いがあるのでいいですね。

 

<価値観の違い>
海外に行くと日本で当たり前だと思うことが海外では非常識である、ということを目の当たりにします。
(また逆も然りなのですが)

この考え方はこれはお互いが良い・悪いではなく、そもそもの文化で育ってきた背景によって違ってきているのかなと思います。
そしてそれは企業支援によっても同じこと。
経営者の環境によって考え方は大きく違っているわけなので、自分と考え方が違うと言ってすぐに否定するのではなく、その背景を理解して理解してあげるということがとても大事なのでは?と思います。

そんな教訓も学んだので、これは来年度の仕事にも活かしていけたら…と思う。

人生最大の海外旅。その5‐リスボンで世界遺産と有名菓子を堪能する。

海外旅7日目。

バルセロナから飛行機でポルトガルリスボンへ。
今回の航空会社はEasy Jetというところで、前回と違い割ときちんとしたところ。
時間通りに出発したし、対応等も特に問題なかった。

 

ちなみに搭乗するときに昨日ツアーでご一緒だった倉敷のご婦人方と合流。(しかも座席も近かった)
空港で軽く話をした後、別れて自分は地下鉄に乗ってホテルがある駅へ。
チェックインに少し時間があったので、現地のマクドナルドで時間つぶし。

こちらのマクドナルドはサイドメニューにスープとかあるんですね。
青豆のスープを頼んだんですが、味が薄くていまいち…。

 

ホテルにチェックインして荷物を預けた後、リスボンの街を散策。
有名な市電やケーブルカーを見た後、展望台でリスボンの景色を堪能。
やはりヨーロッパの街の景色は日本と全然違う。

 

町散策で見つけた「サンタ・ジュスタのエレベーター」に乗る。
古いエレベーターで有名な観光スポットらしいのですが、ただ古いエレベーターで上に上がるというだけだった。
上の景色はよかったんですけどね。


その後はポルトガルの有名お菓子、パステル・デ・ナタ(エッグタルト)や魚介料理(魚売り場でよく見た干物みたいなやつ)を堪能。



海外旅8日目。

朝早起きして電車に乗り、シントラという町へ。
ここはペーナ宮殿という世界遺産があったのですが、なかなかの山奥にあるうえに、宮殿の中に入るのは予め予約が必要なようで、行ったらすでに午前中の予約が満了。
公園内には入れたので外観を堪能して終了。

その後はシントラ王宮やレガレイラ宮殿を回りました。
年代の違う2つの建築物、それぞれに文化の違いが垣間見えてとても興味深かったです。

<シントラ王宮>

<レガレイラ宮殿>

 

ちなみにレガレイラ宮殿から帰る途中にまたしても倉敷のご婦人方と遭遇。

昼頃にシントラを出た後、今度はベレン地区に移動。
ここではジェロニモ修道院ベレンの塔を観光。



ベレンの塔は中に入ろうと思ったらなかなかの行列、しかもすでに疲れすぎて待つのもつらかったので、こちらも外観だけ見て終了。
有名なパステル・デ・ナタのお店をはしごしたり、市場のフードコートで魚介料理も堪能できたのでよしとする。



海外旅9日目。
ホテルで朝食を食べようと思ってレストランに行ったら、食事がしょぼい&あちこちに虫がたかっていて気分がげんなりしてしまう。
これが旅行の最後で食べる食事になるのは嫌だなぁ・・・ということで、散歩ついでにカフェで朝食をとることに。
最後にダメ押しでパステル・デ・ナタも。



ホテルをチェックアウトし、空港に向かう途中や、空港でお土産を買いあさる。

 

で、飛行機に乗ろうと搭乗口前で待っていてふと搭乗券を見るとドバイ→成田の搭乗券の席番号を見ると「STBY」の文字が。

スマホで調べてみると、現状席が用意されていなく、最悪飛行機に乗れないと書いてある。

これにめちゃくちゃ動揺してしまい、ドバイまでの飛行機は気が気でなく、まったく眠れなかった。

そんな気持ちのまま、ドバイ空港につき、急いで搭乗口に向かい、(おそらくドバイの方と思われる)受付のおっちゃんにチケットを見せると、チケットを持っていかれ、なんやら端末の操作を行った後「これで」という感じで席番号の入ったチケットをあっさり渡される。

 

ほっとしたというか、なんというか…。

そんなこんなで無事成田空港に到着。

そのあと飲み会のお誘いがありましたが、さすがに疲れてしまったので帰宅。

1週間の海外旅はこんな形で幕引きとなりました。

人生最大の海外旅。その4‐バルセロナでガウディ建築を巡る。

海外旅5日目。
ベネチアからブエリング航空というLCCバルセロナに移動。


このブエリング航空、あまり評判の良くないLCCのようで、みんな荷物を預けず、ほとんどが手荷物として飛行機に乗り込んだため、搭乗にめちゃくちゃ時間がかかる。通常、搭乗するときは席の場所に合わせて順番に案内するのですが、それもなくカオスな状態。
当然出発時間に間に合わず、結果として1時間以上遅れてからようやくベネチアを出発。
2時間ほどでバルセロナに到着。
預けていた手荷物も出てくるまでかなり時間かかったし、出てきたもののキャリーケースはものによっては破損して出てきたりと散々な感じでした。
(私のはハードケースだったので無事でしたが)

荷物を受け取った後、空港バスでカタルーニャ広場まで行き、その後は地下鉄でホテルに向かう。
バルセロナはスリが多く、特に地下鉄では気を付けてと言われていたことから、地下鉄の中は乗っている人がみんな泥棒に見えた(笑)

ホテルは2つ星ながら部屋の中が新しくいい感じでした。

 


荷物を預けた後、ホテルの下にあるレストランで昼食をとり、バルセロナの街を探索。
本当はピカソ美術館に行きたかったのですが、この日は残念ながら休館日。
ということで、行ってきたのはモコミュージアムという現代アートの美術館。
バンクシーなどの作品から、チームラボみたいなLED系の作品までいろいろな作品が展示していました。
昔の建物を活用していて雰囲気も出てる。

 

その後は晩ごはんを探しに近くのスーパー巡り。
総菜として売っていたパエリアとスペイン風オムレツがめちゃくちゃ美味しかった。

 

海外旅6日目。
この日はオプションツアーでスペイン・日本のハーフのガイドの人と一緒にガウディ建築を巡る一日。

 

・サクラダファミリア
町の中心に立てられている大聖堂で存在感がすごい。


ガイドの人にサクラダファミリアの歴史やモチーフについて解説してもらう。

個人的に感じたのはサクラダファミリア=なんとなく茶色の建物というイメージでしたが、実際はカラフルなモチーフがあったり、いろいろな彫刻や文字が入っていたりと結構ごちゃごちゃしている。

 

ちょうどこの前「サクラダファミリア2026年完成!」とニュースでやっていたが、ガイドの方の話によると、確かに表面の「生誕のファザード」と裏面の「受難のファザード」は完成に近い一方、横面に「栄光のファザード」というのを立てて本当に完成みたいなのですが、こちらについては用地買収も進んでいないみたい。本当に完成できるのかは個人的に疑問を持ってます。

 

さて、中に入ると大聖堂の壮大な雰囲気&ステンドグラスが本当にきれい。
また、エレベーターで上がってサクラダファミリアからの景色を一望。

来てよかったとは思う一方、あまりに観光客が多く、あまり厳かさは感じなかった。
有名観光地あるあるかもしれません。

 

グエル公園
こちらもガウディ建築が見られる場所。
ここからはツアーに別の人たちが合流。
倉敷から来たという高齢の女性2名。
岡山弁で日本語が恋しくなっていた自分としてはとても心強い。
このご婦人方とグエル公園を散策。
1時間ぐらい巡ったのですが、いったい何が名物なのかというのがよくわからず、またこちらも人が多かったので若干がっかりスポット(笑)



ちなみに、ここの行きのバスの途中、リュックサックのチャックを下ろされていたのに気づく。
人が多かったのできっとスリに合いかけたのかも。
ただ幸いなことにリュックサックの中に金目のものは全く入っていなかったため、特に盗られたものはなかった模様。
バルセロナ、おそるべし…。


カサ・ミラ
ガイドとツアーのご婦人方と別れた後、カサ・ミラの内部へ。
世界遺産ながら、未だに人が住んでいるというレアな建物。

当時の生活を垣間見ることができ、また屋上では不思議なモチーフとバルセロナの街の景色を堪能。

 

ということで、バルセロナでの2日間。
3か国の中では一番ご飯がおいしかったような気がします。



人生最大の海外旅。その3‐念願のベネチアへ。

海外旅3日目。

お昼ごろにベネチア空港に到着。

ベネチアは水路の街で車乗り入れ不可。

空港から街までは水上バスを使って移動。

 

街に到着後、まずはホテルにチェックインして荷物を預けた後、街中を散歩。

ベネチアは広い広場と細い通路が入り組んでおり、ほとんど迷宮。

この日が土曜ということもあり、観光客が多い。



さて、この日の夜は1つ目のオプションツアー。

ベネチアの居酒屋「バーカロ」を巡るというもの。

イタリア人ガイドのヴァネさんと一緒に伝統的なお店から、最近人気のものまで、3か所のおすすめのバーカロを紹介してもらいました。

お酒とおつまみを頂きました。

各お店でお酒いっぱいとおつまみ2種を頂けるということで、合計3杯のお酒と6種のおつまみを頂き、お腹一杯&酔っぱらう。



店を回っている間にヴァネさんからイタリアのいろいろな文化やベネチアのおすすめスポットなんかを教えてもらった。

2時間ほどのツアーでしたが、とても充実した内容でした。

 

海外旅4日目。

この日は一日フリー。

ベネチアの街を思い付きで回ってみる。

 

サンマルコ広場

街の中で一番広い広場。

大きな教会の前の広場にはテラス席のカフェが立ち並ぶ。

工事中である点は除いて、昔見た漫画の画とぴったり合う。



・ポーヴォロの螺旋階段

昨日のガイドさんにおススメされた観光名所。

螺旋階段を登った上が展望台になっていてベネチアの街を一望できる穴場スポット。

あまりにのんびりとした光景に感慨深いものを感じた。



ムラーノ島

ベネチアングラスの産地へ。



 

ベネチアの夜。

街で晩御飯を食べた後、水上バスでホテルへ。水辺から見る街の夜景がきれい。

 

ベネチアの旅はここまで。

家の街並みがきれいなムラーノ島には行けなかったので、また行きたいなぁ、と思いながら次の目的地、バルセロナへ。

人生最大の海外旅。その2-成田→ドバイ→ベネチアへ。

海外旅1日目。
この日は午前中仕事をして、この日の夜に成田空港へ。
今回の飛行機はエミレーツ航空
エコノミーで長時間だけど隣の席が空席で割と快適。
ただ、CAさんの英語が全く聞き取れず、コーヒーを頼んだはずが何故かオレンジジュースがでるぐらい自分の語学力のなさを思い知らされる。
 
ドバイで空港に到着し、ここから乗り継ぎ。
中継地の空港に降りた途端に日本語が急に無くなるここからが海外旅行の本番。
前回もそうだったのですが、中継地の手荷物検査の人たち怖かった…。
 
次の飛行機が3時間後でやることがない。しかも前回同様、ドバイの通貨に変えるのが嫌&カードで水を買うのもな…と思い、飲まず食わずで今更ながらに旅行の計画を立てる有り様。
 
海外旅2日目。
空港をぶらぶらして時間をつぶし、ベネチア行きの飛行機に。
ここからはほとんど外国人だらけ。
時間があったので、座席についているモニターで日本語の映画を見まくる。
そろそろ到着かなー、と思っていたら隣に座っていたアジア系のご年配の女性の方から「学生さんですか?」と日本語で声をかけられる。
あ、日本人だったんですね。
そして、学生どころかその倍以上の年齢なんですが…(笑)
(たぶん座席の画面で見ていた映画が若者向けだったためと思われる)
 
そのあと、軽くお話をすると、この方はお仕事関係で知り合ったベネチアの友人のところで2ヶ月滞在するらしい。
完全にバカンスという感じ。こういう旅の仕方もあるんだなぁ…。
 
ということで、1日かけて飛行機に乗り、ベネチアの空港に到着。

人生最大の海外旅。その1-前置き

今月、9日間の海外ひとり旅に行ってきました。
既にFacebookやX(Twitter)では写真を載せて紹介。
ただ、改めて考えると今回の旅は人生の半分を過ぎた自分が、史上最大、お金も時間も度胸も使った海外旅。
 
なので、今後の自分の備忘録のため、まだ旅の記憶が残っているうちにこの旅の内容をもう少し詳しく書きとめたいと思い、今回長い日記に残すことにしました。
かなり自己満足な内容な気はしますが、これはあくまでも自分への記録用なのでご容赦ください。
 
さて、今回のこの旅のきっかけ。
話は2019年のクロアチア旅行に遡ります。
この旅もなかなかの無謀旅でしたが、とても充実した旅だったので、また長期間の海外旅行行きたいな…と思っていたら、まさかのコロナウイルスの大流行。
そして、コロナ禍真っ只中で仕事を辞めて独立したため、当然海外旅行なんか行っている場合でもなく、ただただ自分のやるべきことに必死にこなしていました。
 
そんなこんなで時間は過ぎ、去年の5月にコロナウイルスが5類に移行し、海外旅行に行くことがそんなに難しくない時期になりました。
そして、有り難いことに多くの仕事に恵まれ、昨年は社会人人生で一番お金を頂くことができました。
 
そんな自分へのご褒美…という訳ではありませんが、今年で独立3周年を迎えるにあたって、厨二病っぽくいうと「自分を見つめ直す旅」をしたい。
公的機関の専門家派遣がなくなる3月なら1週間は休み取れそう…ということで、時期も決定。
 
さて、じゃあどこの国に行くか。
前回のクロアチアは「ジブリの舞台のモデル」がきっかけでした。
色々と考えましたが、まず浮かんだのはイタリアのベネチア
昔読んだ漫画の舞台のモデルになっていて一度行ってみたいと思ったことから。
まぁ、ただベネチアだけだと物足りない。
 
そんな話を仕事先の新入社員のEさんにしたところ、「それならポルトガルはどうですか? 色々と料理やお菓子が美味しいですよ」と教えてもらう。
 
共通点のない2カ国を巡る旅なんてないよなぁ…と思い、以前クロアチアの時に利用した旅行会社のツアーを検索すると、「ベネチア(イタリア)・バルセロナ(スペイン)・リスボンポルトガル)」を1週間で巡るという奇跡的なツアーを発見。
バルセロナも旅行先としては評判が良いことを確認し、このツアーに申し込んだ、というのが今回の3カ国旅になったいきさつ。
 
そして今回は旅先でお金に制限はかけないと決め、ベネチアバルセロナではオプションツアーを申し込み。
ただ、年明けから仕事でバタバタしていて、ほとんど何も準備できないまま当日を迎える感じになる。
どうなることやら…。

プロコン活動

この春で2年間続けた東京プロコン塾のスタッフを卒業させていただきました。
自分が塾生として参加した1年を加えて3年、多くの新人プロコンの人と出会いました。
そして折しも自分が独立してからちょうど3年。
自分の思いを振り返るという意味で、改めて長文日記という形でまとめてみました。

<お金を稼げるプロコン>
診断士登録をして10年半。独立している期間は3年ですが、企業内診断士の時代からいろいろ診断士活動してきて、様々な診断士の方に出会いました。
特に独立した2021年はコロナ真っただ中&事業再構築補助金大盛り上がりで一挙に独立診断士(プロコン)が増えたこともあり、さらにいろいろな診断士の方と出会ってきたように思います。
そんな中、年収数千万円をたたき出している先輩プロコンの方が「自分が稼いだノウハウを後輩に伝授したい」とよくおっしゃっているのを見かけます。
それは自分のノウハウをお金にしてさらにお金を稼ぎたいという人もいれば、ただ純粋に自分が先輩にしてきてもらった恩を後輩に返したいというとても素晴らしい想いをお持ちの方もいらっしゃいます。
前者の方は悪い表現をすると「ヒヨコ食い」に当てはまってしまうのですが、少なくともお金を払った人がその価値に値する(もしくはそれ以上)と思っていればそれはそれでよいのだと思います。
逆に言うと、それに合わないのであればとても悪質であるともいえますが。

<年収〇〇万円>
同じく、先輩プロコンから「年収1,000万円稼いで一人前」「まずは年収1,000万円をめざしなさい」という言葉をもらうこともあります。
時には「年収3,000万円」になるとプロコンとして成功という人もいたりして、この二つの数字はプロコンにおいてある意味、成功の指標になっているのではないかと思います。
以前は私はこの年収の話が嫌いでした。「ヒヨコ食いみたいなあくどいことして稼ぎまくって何がすごい診断士だ!」というのがあったのかもしれません。
ただ、独立してみてその気持ちは結構薄れてきています。
自分自身のスキルをもとにして仕事をもらうことがいかに難しいかというのを実感してから、どういう形であれお金を生み出すシステムを自身で構築し、その結果、大きな収入を得ているというのは事業家としてある意味素晴らしいと思います。
また、プロコンに限らず、年収は「その人がどれぐらい仕事ができるのか」「その人の仕事にどのぐらいの価値があるのか」というのを客観的に知ることのできる指標なので、とても分かりやすいのかもしれません。
  
<それでもお金を稼ぐプロコンに魅かれない理由>
ただ、それでも私は「年収4ケタを目指す!」というのにあまり興味がありません。
もちろん明日食うに困るという状況は嫌ですが、独身で多くの家族を養わないといけないという状況でもなく、多くのお金を稼ぎ、高級マンションに住み、高級車を乗り回し、ブランド物を身にまとい…というほどの金銭感覚はありません。
 
めちゃくちゃ稼いでる方から、年収4ケタになるための色んな体験談やアドバイスをもらいます。
それはとてもありがたいと思うのですが、その一方で思うことは、「その人のバックボーンだからできることではないか」「お金を稼ぎたいという想いが強い」からできることなのではと思ってしまいます。
なので、一部共感できるところはあっても、それを実行しようという気持ちが湧きません。
 
それと、もしそれだけ稼ごうと思ったら自分はどのようなビジネスをしないといけないか、と考えたとき、
仮に年収1,000万円以上を目指すとすると、例えば
 
補助金額1,000万円クラスの補助金の申請書を月1件書く
・月10万円の顧問契約を9件
 
といったところでしょうか。3,000万円を目指す場合は、この単価と数量をもっと増やさないといけない。
ただ、この状態が想像できないし、仮にそうなった時の自分の姿にまったくあこがれを感じないんですよね。
 
<自分が大事にしたいもの>
私の仕事の大部分は公的支援に関するものです。
公的支援でサポートする企業は上に書いたような月10万円顧問料を支払ってくれる余裕のある企業はほとんどありません。
物価高騰やコロナ融資の返済など、大変な状況が続いている中、そんな企業はもっと増えてくるのかもしれません。
それを考えたとき、私は月10万円顧問料払ってくれる企業より、自分が大変な状況の中でも一生懸命前向きに事業に奮闘している企業を助けたいという気持ちがあります。
そんな私が一番テンションが上がったのは、先日の支援機関のアンケートでとても良い評価をもらったこと。
「何か相談したいと思ったときに真っ先に顔が思い浮かぶ」と書かれていたのはとても感慨深いものがありました。
たぶん私は自分のやっていることが誰かの必要なことになっているということが一番やりがいを感じるのかもしれません。

<独立4年目>
独立4年目となる来月からは、ありがたいことに今頂いている公的機関の仕事2か所の定期のお仕事が継続になります。いわゆる現状維持。
診断士の飲み会でとある先輩診断士に「定期のお仕事で1週間埋めるプロコンはダメだ」と言われたことがあり、自分の今後の成長を考えたときに来年度の定期の仕事をどうしようか考えた時期もありました。
そんな時に、キャリコンの師匠、ふっきー先生の体験談が刺さりました。
 
「仕事をしていて違和感を感じたら思い切って手放した」
 
言葉にすると当たり前のことだけど、なかなか気づかない。
そしてそれを自分の状況として考えたとき、少なくとも違和感は感じていない。手放したいと思えない。
どちらの仕事も「必要としてくれている人にできる限り自分のできることをする」という想いは変わらず。
なので、一流のプロコンとしては相当回り道だとは思いますが、もう少しこの感覚は大事にしたいというのが今の気持ちです。
 
改めてみるとめちゃくちゃとりとめのない文章だなぁ…。
そしてこれは「プロコンのあるべき姿」というつもりはありません。人によって価値観は異なるので色々な考えがあっていいと思います。
ただ、独立3年という節目を迎え、自分の決意表明を兼ねてこの文章をまとめてみた次第です。
4年目も頂いた仕事を大事にしながら、引き続き精一杯努めたいと思います。
 
追伸:ちなみにこの日記のタイトルですが、HatenaブログのAIサービスを使ったらこのタイトルが出てきました。時代は変わったなぁ…。