SDGsと中小企業支援。

SDGsを達成するための中小企業支援のあり方についてあなたの考えを述べなさい」

 

昨年末の昇進試験での論文の課題。
言葉自体はわかっていたつもりだったけど、あまりに壮大なテーマを短時間の中で仕上げないといけない中で、漠然としたことしか書けず、結果は不合格。

 

「結局このテーマで自分は何を答えればよかったのだろう?」

という思いから先日、2つのカードゲームを通じてSDGsを学ぶワークショップに参加しました。

 

前半は「2030 SDGs
以前にもやったことあるこのゲームですが、メンバーが変わると結果が大きく変わる。

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左は前にやった時。右は今回の結果。
今回は自分のゴールを犠牲にしてでも環境を良くしようとする人もいてとてもバランスの良い世界になりました。


一方後半は「SDGs de 地方創生」

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前半のゲームを身近な地域としてプレイするゲームなんですが、これがかなり難しく、自分が最初にもらったカードの引きが悪く、何もできないまま前半の段階で諦めてしまった。
これって地方創生の現場に似ているなと、思った。
何か行動はしないといけないけど、あまりに資源がなさ過ぎて諦めてしまう、みたいな。

 

さて、これらのゲームを通じて学んだことは、この4つ。

①連鎖
風が吹けば桶屋が儲かる理論。
一見関係ないと思える事象が色んな連鎖が起きて他の要素が影響を受ける(プラスの意味でもマイナスの意味でも)というもの。
なのでそれを考慮してアクションを起こさないといけない。

 

②全てを同時に
「ドベネックの樽」という理論。
どんなに大きな樽でも一番短い木板までしか水は貯まらない。
だから、一つの項目を伸ばすだけでなく全てのバランスを考えないといけない。

 

③バックキャスティングの考え方
あるべき姿を想定してそこに向けてしないといけないことを考える。

 

④指標の見える化の重要性

 
この4つの項目を見て、ふと自分の書いた論文を思い出した。
結局自分は17のゴールの項目一つ一つに焦点を当てて場当たり的な対応策を行うという内容しか書いてなかった。

SDGsの達成には全ての項目のバランスを見ながら、アクションを事項することがどういう影響を与えるのか、そしてそれは中小企業だけでは限界があり、行政なり支援機関が、指標を見える化してバックキャスティングの考え方を用いて支援策をデザインする必要があるのではないかと。
(たぶんこの考え方はキャリアコンサルタントとしての考え方にも応用できるかも)

 
そして地方創生に必要なのは「対話と協働」とのこと。

支援機関は中小企業に対してまだまだ対話でできないのでは?

もっと本音で語って協働を促していく必要があるのでは?
そんな風に感じました。

…まぁ、そう考えると「あんな論文の内容じゃ落ちて仕方ない」と妙に納得(笑)

 

そんな中でいろいろ気づいたこのワークショップ。
唯一心残りだったのが後半のゲームの成績が振るわなかったこと。
どこかでリベンジしようと思います(笑)