診断士に必要な「美意識」

 先日、ものづくり&SCM研究会のオープンセミナーに行ってきました。

毎回とても有意義な内容を提供して頂け、そして何より自分が診断士の原点とも呼べる研究会。今回も色々と考えさせられました。2つのことを日記で前後編に分けて書いてみたいと思います。この日記は前編になります。

 

前半パートでは「経営は美意識をもって…」という話になりました。

自分の判断軸には内なる美意識が必要、美意識を追求することが結果的に正しいことを導く、美意識こそが新たな価値を創造するといった内容でした。

  

この話を聞いた時、私は「診断士こそ今美意識が必要なのではないか」と思った。

ここ数年、色々な人とお会いする機会が多いのですが、中には「この人はちょっと…」という人をチラホラ見かけたり、話で聞いたり。

経営者に対して、とにかく自慢話をして話を聞かずに終わったり、顧問先を取る為に何でもあり、なんていうというエピソードもよく聞かれたり。

  

人それぞれの考え方があると思うので、「これが正しいやり方!」というのはないのかもしれませんが、相手のことを考えて物事を行う「美意識」というのが必要なのではないでしょうか。

  

さて、「相手のことを考えること」ということによって生じる新たな問題点として、「顧客の要望に応えること」と「自分の判断軸からはじき出した答え」とが相反する場合、どういう対応を取るべきか、ということについてよく考える。元々独立した理由が「お金よりも自分の思うように仕事がしたい」というもの。

色々なお仕事を引き受けていく中で、基本的には顧客の要望に応えるようにしているのですが、「これって自分のしたかったことなのかな…?」「こんな感じで仕事していいのかな…?」と思うことがしばしばあり、ちょっとしたモヤモヤの原因に。

  

 この話の後、先輩診断士の方々に相談した結果、「色々と仕事の間口を広げていって十分に生活の糧が出来たら、美意識に反する仕事を断っていけばいい」という結論に。

ちょうど、この後半の海藤社長のお話の中で「ブレッド&バター(本業、主要な収入源)」の話があった。

 こういう理想的な状況にしていくために、やはり一つずつ誠実に案件をこなしていく必要があるのではないかと改めて思う。