コロナウイルスに思うこと1「転売ヤーとSDGs」

新型コロナウイルス

世界中で感染者数が増えてきています。

日本でも学校が休校になったり、主要なイベントも自粛が相次いでいたり。

自分の周りも少し影響を受けていて、何とも言えない感情を抱いている日々を過ごしています。

 

さて、今回の一件で出てきた「マスク不足」問題。どこに行ってもマスクは品切れ。

製造業の現場にいた者からすると、おそらく今は泣きそうになるぐらいとんでもない増産体制になっているのだろうと推察されます。業界の方々の努力に感謝です。

 

しかし、それにも関わらず、状況は一向に改善せず。

原因の一つと言われているのが、「転売ヤー」と言われる方々がマスクを買い占め、高値で転売するというもの。

私がニュースで見たのは大陸方面の某国の方が大量のアルバイトを雇い、開店前のドラッグストアに並ばせ、開店同時に一挙にマスクを買い占めていくというもの。

1セット数百円のマスクを数千円で母国に売りさばき、月収数十万~百万円を稼いでいるのだとか。

  

まぁ、贔屓目にみると「コロナウイルスをビジネスチャンスととらえ、顧客が必要としている商品を仕入れて販売する」という捉え方もできなくはありません。

ただ大半の人(特に日本人)からしてみると、あまりいい気はしません。

花粉の時期も到来して、日本人からすれば今最もマスクが必要な時に、自分たちの利益のために根こそぎ商品を買い占めていくわけですから。

  

さて、今回の日記のタイトルにもついている「SDGs」。

今社会全体でこの取り組みが始まっているところですが、私はこの「転売ヤー」の存在がSDGsの達成を阻害する一因になるような気がしています。

SDGsは「誰一人として取り残さない」というのが前提です。

なので「自分たちだけが良くなればいい」という考えの人が多いと成立しません。

  

ただ、そんな人がいる一方で、先日出張に行った某企業では「取引先からマスクを無償で送られてきて、『これで生産頑張ってください』と言われ、人の絆に感動した」とそこの社長がおっしゃっていました。

まだまだ社会も捨てたもんじゃないですね。こういう人たちがもっと増えるといいな、と思います。