文系的感性、理系的感性。

先日、ご無沙汰していた某友人と久々にご飯に。

神戸にいた時の知り合いなんですが、遠距離していた恋人について行くため、昨年東京に来たんだとか(現在同棲中)。地元での生活をすべて投げうってまで東京にやってくるとは…愛の力ってすごい(笑)

 

さて、そんな久々な友人とパスタを食べながら色々と話をしていくと、この友人、現在は某百貨店の香水売場で働いているとのこと(前職はアパレル関係)。

話の中で香水の売り方について教えてくれた。

香水の営業では、「◯◯と××の香りがブレンドされている」と説明するより、「この香りは〇○の国の✕✕をイメージしているんですよ」の抽象的な営業トークをする方がよく売れるらしい。

  

ワインとかでも「ブルゴーニュの風が…」みたいなイメージで味を伝えることがあるが、自分はこんなイメージの説明をされてもピンとこない。

どちらかというと「柑橘系の香りがする」とか「少し辛口です」とかわかりやすい説明で買うことが多いかもしれない。

 

そのことを友人に伝えると「きっとあなたは『理系的感性』を持っている人なのかも」と言われた。

 

…確かに。

回りくどいことをあれこれ言われるより、すっきりと一言で伝えてもらった方がありがたい。

 

「文系的感性」と「理系的感性」

この話題になった時、ふと一昨年のキャリアコンサルタントの勉強のことを思い出した。

 

この資格を取得するために数ヵ月とある養成学校に通っていたのですが、担当してくれた先生の言っていることがモヤモヤしていてよくわからない。質問に対しても「あなたはどう思うの?」とオウム返し。

そして「キャリアコンサルタントに正解はない」というのが先生の持論。

 

…まぁ、それはわかるんだけど、結局知りたいと思ったことをスッキリと言ってくれないことに対して、最初かなりフラストレーションが溜まっていたように思う。

ただ、この話をさっきの「感性」に当てはまると、この先生に限らずキャリアコンサルタントの人たちは文系的感性の人たちが多いのではないだろうか。抽象的な話を自分の中でイメージし、消化していくことが面白いと思える感性。

一方で、理系的感性の人たちは抽象的なことを極力取り除いて、シンプルに結論を見つけていくことが面白いと思える感性。自分はどちらかというとこちらに近いので「モヤモヤしていることを言われるより、自分の中で結論を見つけるためのシンプルなことを言ってほしい」と思う。

 

これはどちらが良い悪いではなく、一つの物事に対してのアプローチの違い。そういう意味では「キャリアコンサルタントに正解はない」というのはあながち間違っていないのかもしれません。

 ただ、「理系的感性」を持つ人へのクライアント相手に「文系的感性」でカウンセリングすることは、クライアントが聞きたいと思っている要望に応えていないことになり、信頼関係の構築がかなり難しいような気がする。逆もまた然り。

相手の感性に寄り添って傾聴する必要がありそう。特に自分はイメージを大切にする文系的感性の人たちとどう接すればいいのか…なかなか難しそうです。