2023年を振り返る。

昨年もやった1年の振り返り。
年初に立てた目的に絡めてまとめてみた。

 
1.仕事
今年は仕事の比重が高かった1年でした。
定期の仕事のメインは千葉県企業の伴走支援と健康経営関連。
千葉県の方は昨年以上にいろいろな企業の方に出会う機会が多かったです。
老若男女問わず様々な担当の方が自社の事業を少しでも良くするために一生懸命頑張っている姿を垣間見ることができ、とても良い仕事をさせていただきました。
また、健康経営関連では、今まで経験したことのない、教材の作成や研修講師なども経験させていただき、新しい可能性を見出してくれたように思います。

また、その他では自分が専門家としていく専門家派遣が本格的に始まった年でした。
強みがないと言っている自分ですが、感謝されることもあり、やりがいの多い瞬間が多かったです。

仕事については充実した1年でしたが、反省点としてはどうしてもいろんな案件を抱えて「質が低下しているのでは?」と思うこともあったので、来年は質重視に努めたい。


2.健康
春先に健康ドッグに行き、あちこちにガタが来ていることがわかり、夏ごろからジムを再開したこともあり、秋の健康診断では少し状況が改善。
こちらは来年も引き続き続けたい。
また、自分の体調悪化はおそらく酒によるものが大きいので、来年は少し酒を減らしたい。

3.プライベート
Facebook見ると一人で美術館巡りや周遊謎解きを解くことが多かった。
目標として掲げていた旅行については京都や直島に行けたのと、あとは診断士仲間とキャンプに行き、焚火の良さに気づいたのが印象的でした。
来年は大型旅行(海外)に行く…!
あとはインプットをする時間を作りたい。


改めて振り返ると仕事中心な1年でした。
充実はしていましたが、来年はもう少し自分の時間を確保したいと思う大晦日

評価側のモラル。

中小企業診断士」と「キャリアコンサルタント」という2つの国家資格を持っている私。
この二つに共通していることとして「5年ごとに資格の更新を行わないといけない」という点。
このうち、キャリアコンサルタントの更新の条件として「規定時間以上の知識講習、技能講習を受ける」というのがあります。

 

来年の4月にキャリアコンサルタントの更新を控え、技能講習残り3時間。
この足りない時間を埋める講座を選ぶ時に、講座の内容よりも値段の安さで選んでしまったのがそもそもの誤算だったかもしれません。


ということで、平日の夜にオンラインで受けられる某社の講座を受講。

 

最初に感じた違和感は、授業中にやたらと自社の他の講座の宣伝&即申込を促す内容が多かったこと。
(なんか詐欺商法の宣伝を受けたような気分になった)

 

次の違和感は終了後の提出課題の説明の時。
評価基準の説明をしているときに「ダメなキャリアコンサルタントには更新証明を出したくない」ということを前面に押し出し、「こういうところを評価します」ということより「こういう奴はダメ」というネガティブな表現で説明していたこと。
これは、この後のメール文でも要所に見られ、この講師(というかこの機関)の人間性に疑問を感じてしまった。

 

そして、最終的な決定打は課題返却の時。
結論から言うと「課題再提出」という結果だったのですが、憤慨したのはその理由。
何を言いたいのかよくわからなかったのですが、要約するとこんな感じ。

 

「内容自体は立派でも、字が汚くて言動不一致で人間性を疑う。(宛名や住所も殴り書きで書いている奴が何言っても信用できない)こういう配慮すらできないやつがキャリアコンサルタントとしてクライアントに敬意を持って接しられるわけがない。これでは許容できず、合格を出すことはできない」

 

…まぁ、確かに字は汚なかった。それは認める。
ただ、この人に言いたいことがいくつかある。

(ここから口が悪くなりますがご了承ください)

 

もし「字が汚い」という理由で国家資格の更新を却下するのであればきちんと評価基準に記載するべき。
宛名や住所の字が汚いから信用できないとか、中身に関係ないことで評価すること、そしてあなたの主観基準で評点をつけるのはフェアではないです。

 

「クライアントに敬意を持って接する」こと、そして何より「人間性」は「字が汚いこと」とさほど関係ないです。
あなたの勝手な決めつけで自社の講座を選んでくれた受講生をけなすのは養成機関としての品格にかけます。

 

そして何より言いたいこと。

あなたのコメントの書き方は悪意に満ちていて、とにかく受講生に対するリスペクトがない。人を成長させようといる気持ちが伝わらない。
そして、「字が汚い」とけなしているあなたの字が汚くて読めない(笑)

 

 

まぁ、自分で飲み込んで改めて「めちゃくちゃ字をきれいに書いて再提出する」のが冷静な大人の対応ななんでしょうが、この段階でこの講師(養成機関)への信頼感は完全に崩壊状態。
この人のために時間をかけて課題作り直す気もないし、上の内容を相手に伝えたところでよくわからない屁理屈言われてややこしいやり取りするのもばかばかしい。
ということで、今回の受講費用は痛い勉強代ということで、別の講座受けなおすことにします…。

 

さて、今回の一件。
今年度東京プロコン塾のスタッフとしてコンテンツ発表のフィードバックを担当する上でとても良い勉強になりました。
正直、今回のようなフィードバックを受けるとやる気をそがれ、場合によってはトラウマになることを身をもって知りました。
私はきちんと成果物の中身を見て、相手の成長を促すためのフィードバックができるよう精進したいと思います。


…ちなみに、この文章を書いて、気持ちが落ち着いてきたせいか、改めて考えてみると確かに字汚かったよな…。
今後はもう少し丁寧な字を書くようにはしよう。(というか、手書き必須な仕事や課題は受けたくない(笑))

2022年を振り返る。

本当は昨年やらないといけなかったんですが、今年の抱負を考える上で改めて2022年を振り返る。

 

・仕事
前半は気分的に落ち込むことが多かった2022年。
ただ夏頃から様々な方からお声がけ頂き、後半は非常に充実していたように感じます。
診断士としてやっていくには他の人にはない尖った武器(強み)が必要だと思うのですが、イマイチ自分の中でこれといった武器がない。
ただ、千葉県でコーディネーターの仕事をさせていただく中で、町のかかりつけ医のような、ベーシックなことをわかりやすく伝えて改善を促す、そんな仕事もありなのかなぁ、と思ったり。
自分の武器は引き続き磨きつつ、来年はわかりやすく伝える、自発的な行動を促せるような、ファシリテーター的な能力も鍛えたい。

 

・伝える
去年は駆け出し独立診断士の分際で実務補習の副指導員、城東スキルアップ実務従事の指導員、あとセミナー講師などをやらせてもらいましたが改めて人に伝えることの難しさを実感。
  

・千葉県
千葉県の診断士の人脈を広げたい、ということで入会した千葉県中小企業診断士協会。
既に東京・兵庫に入っているので多いかな…と思っていましたが、素敵な診断士の方とたくさん知り合えることができました。
また、ありがたいことに千葉県協会経由で専門家派遣などの仕事、スキルアップの機会も頂けました。
当面は千葉県中心に仕事をすることになりそうなので、引き続きよろしくお願いいたします。
  
・酒
自分のfacebookの投稿を見ていると、やたらと酒の写真が多い。
最近お酒の美味しさを知ることができたかもしれませんが、飲む量が確実に増えてきたので来年は節度を守って酒を楽しみたいと思います。
  
昨年は本厄だったにも関わらず、とても充実した1年頂いた仕事をこなすのに精一杯でプラスαなことをするのがあまりできなかったのが反省点。
来年はもう少し自分に時間を使いたい。

「でぃーえっくす」

DX(Digital Transformation)。
最近世間を騒がせている横文字。
「DXって何? IoTとかAIとかとどう違うの?」と思ってしまうぐらいIT系の知識に疎い私。

色々と関連する書籍やセミナーなんかがアチコチでされている中、あまり興味のある分野ではなく微妙に避けてきましたが、本日診断士協会のDXのセミナーを受講しました。

なぜ受講したかというと、案内文に書いてあったこの一言。

 
「デジタルトランスフォーメーションって何?わが社でも使えるの?」支援先の社長から聞かれた時、あなたは何と答えますか?

 
今後おそらく聞かれるであろうこの質問。
「今の自分なら絶対答えられない…!」ということで、専門的にならなくてもある程度話をできるようにしておこう、というのが大きな理由です。

詳細な内容は書けませんが、
DXってまだまだ大企業だけの話だと思っていました。
しかし、内容を聞いて実は中小企業も今後大きく巻き込まれる可能性のあるなぁ、と実感。
コロナ禍でDXのスピードはさらに加速している模様。

このDXの波についていければ大きな付加価値が付くビジネスにつなげることができる。しかし一方でついていけないといずれ市場から撤退せざるを得ないかもしれない。
DXの必要性を実感するとても良いセミナーでした。

 

ただ、若干中二病気質の自分として一つ懸念があること。

 

 

「DX(特にAI)が発達したら人間って要らなくない?」

 

 

昔のドラえもんの映画で人間が便利なロボットに頼りすぎて、自分で何もできなくなるという話があったのですが、将来そんなことにならないのかなぁと、こういう技術発展の話を聞くたびに感じる。

少しぐらい不便な世の中がちょうどいいのではないかと。
…っていってるときっと世間の波から取り残されるかもしれないけど(笑)

総合力と尖り(とがり)力。

今月から千葉県産業振興センターで「コロナ対策プロジェクトマネージャー」という仕事を担当させて頂いています。
 
千葉県下の中小企業の経営課題をヒアリングし、場合によっては課題解決のための専門家をアテンドするというのが主なお仕事。
 
ま独立したての診断士にとっては色々と勉強になる場面も多く、期間限定ではありますが良い仕事をしているな、と実感しています。
 
さて、昨日はこの仕事になってから初めての企業訪問。
前職で企業訪問や社長のヒアリングはたくさんやっていたものの、初めての仕事で勝手がわからなかったので、先輩のベテランマネージャーに同行して頂きました。
 
先輩のサポートもあり、企業訪問は滞りなく終わったのですが、この先輩マネージャーのトーク力が素晴らしい。
豊富な知識&経験に基づく流れるような話し方、かつ端的に話されるのできちっと内容が入ってくる。
あまりの素晴らしさにただただ圧倒されてしまいました。
 
この方を見ていて、ふと診断士は「総合力がいかに大事か」ということを思い知らされます。
中小企業の経営課題をヒアリングすると、色々な相談内容があり、自分もわからないようなことも多い。
当然全てのことを深く知る必要はないと思うのですが、少なくとも課題解決のために何をどうすればいいのか、ということがわかるぐらいは様々な知識がないといけないのだろう、と。
まぁ、まだまだ経験がないのでこの先輩のようには今すぐなれないですが、いつかこう流れるようなアドバイスができるように精進したいものです。
 
一方、この企業訪問の途中では、この先輩と今後の私のキャリアについて色々と相談に乗ってもらいました。
製造業出身という共通点で今後どういう分野に進めば良いか、そのためにはどういうキャリア・経験を積んで行けばよいか、色々とアドバイスをして頂きました。
さっきは「総合力が大事」と言ってみたものの、実際自分がこのお仕事をずっと続けていくには「私ならではの尖り力」も大事なのかな、と実感。
最近自分が強化した方が良い尖り方のヒントを頂いたので今後はそういう経験も出来たら良いかな、と。
 
結局は知識や経験の底上げをしつつ、自分自身を尖らせていく必要がある、と。
精進の毎日ですね。

ニューコンビネーション。

先日、ものづくり&SCM研究会のオープンセミナーに行ってきました。

毎回とても有意義な内容を提供して頂け、そして何より自分が診断士の原点とも呼べる研究会。今回も色々と考えさせられました。2つのことを日記で前後編に分けて書いてみたいと思います。この日記は後半になります。

 

 私は「ゼロからイチを作り出す」力があまりないと思っています。

今までの人生の中で、何もないところから新しいアイデアを出すことはなかったような気がします。
そういった意味で、こういったゼロからイチを生み出す人は尊敬しているし、製造業という仕事はすごいと思っている。


前半の美意識の話で「美意識こそが新たな価値を創造する」と、ありました。

ただ、仮に頑張って美意識を獲得しても私に新しい価値を生み出すことができるのだろうか…?

そんな中、後半の海藤社長の「競争力のある製品作り」の話の中で「ニューコンビネーション」の言葉が心に残りました。

 

スティーブ・ジョブズがアイフォンを生み出すように、今までになかったような新しいものを生み出すのももちろん大切。

 

 ただ、今までにある「何か」と「何か」を組み合わせて新しい価値を生み出すというのもアリなのではないか。むしろ、自分にとってはこうやって価値を創造することが、社会貢献できる方法なのではないか。

 

私の屋号である「Vrijednost」は「付加価値」という意味があり、何か相手に価値を感じてもらえるような、そんな仕事がしたいと思っている。
ゼロからイチを生み出すことは出来なくても、何かと何かを組み合わせることで社会井貢献できるようになりたい。

 

その為には常日頃からいろんなアンテナを張って「何と何を掛け合わせたらよいのか」と考える必要があります。
そこを今後磨いていけたらと思っています。

診断士に必要な「美意識」

 先日、ものづくり&SCM研究会のオープンセミナーに行ってきました。

毎回とても有意義な内容を提供して頂け、そして何より自分が診断士の原点とも呼べる研究会。今回も色々と考えさせられました。2つのことを日記で前後編に分けて書いてみたいと思います。この日記は前編になります。

 

前半パートでは「経営は美意識をもって…」という話になりました。

自分の判断軸には内なる美意識が必要、美意識を追求することが結果的に正しいことを導く、美意識こそが新たな価値を創造するといった内容でした。

  

この話を聞いた時、私は「診断士こそ今美意識が必要なのではないか」と思った。

ここ数年、色々な人とお会いする機会が多いのですが、中には「この人はちょっと…」という人をチラホラ見かけたり、話で聞いたり。

経営者に対して、とにかく自慢話をして話を聞かずに終わったり、顧問先を取る為に何でもあり、なんていうというエピソードもよく聞かれたり。

  

人それぞれの考え方があると思うので、「これが正しいやり方!」というのはないのかもしれませんが、相手のことを考えて物事を行う「美意識」というのが必要なのではないでしょうか。

  

さて、「相手のことを考えること」ということによって生じる新たな問題点として、「顧客の要望に応えること」と「自分の判断軸からはじき出した答え」とが相反する場合、どういう対応を取るべきか、ということについてよく考える。元々独立した理由が「お金よりも自分の思うように仕事がしたい」というもの。

色々なお仕事を引き受けていく中で、基本的には顧客の要望に応えるようにしているのですが、「これって自分のしたかったことなのかな…?」「こんな感じで仕事していいのかな…?」と思うことがしばしばあり、ちょっとしたモヤモヤの原因に。

  

 この話の後、先輩診断士の方々に相談した結果、「色々と仕事の間口を広げていって十分に生活の糧が出来たら、美意識に反する仕事を断っていけばいい」という結論に。

ちょうど、この後半の海藤社長のお話の中で「ブレッド&バター(本業、主要な収入源)」の話があった。

 こういう理想的な状況にしていくために、やはり一つずつ誠実に案件をこなしていく必要があるのではないかと改めて思う。