「画期的」とは。

「うちのサービス(商品)は今までにない画期的なものなんです!!」
 
申請書を見るとよく見かけるこの文言。
これを見るたび、性格がねじ曲がってる私からすると、

 

「今までにない」ってのはそもそも必要とされてなかったからではないのか?

 

そもそも「画期的だ!」と思うのはサービスを受ける側が感じることで提供する側が言うことではないのではないか?

 

そんな見方をしてしまいます。
そしてこれを前面に押し出しているものに限って具体的にどう画期的なのかが説明されておらず、「これのどこか画期的やねん!」と心の中でツッコミを入れつつ、「もっと具体的に書いて♡」と依頼する日々。

さて、そんな頭を悩ませるこの「画期的サービス」とはどういったものなのか?
 
この疑問の答えを考えていたところ、いいタイミングでうちの会社でこの答えのヒントをくれそうなシリーズものの講座をやっていたので、担当の方にお願いし、後ろでこっそり受講させてもらえることになりました。

色々と考えるヒントを頂き、自分の中での暫定的な「画期的なサービス」の定義。

 

「特定の事項で悩んでいる、もしくは欲している人に向けて、その人たちのニーズをガッチリ掴んだサービス」
 
どういう人をターゲットに、どういうニーズに対して、どういう方法でその欲求を満たす(もしくは悩みを解決できる)のか?
マーケットインにしても、プロダクトアウトにしてもこれがきちんと成立してないとサービスとしては成り立たないのではないか。

そしてもう一点「そういったサービスの付加価値をきちんと言葉にできるかどうか」ということも大事。
頭の中ではものすごく良いアイデアがまとまっていても、それをきちんと言葉にできないようでは意味がない。

特にモノと違い、サービスは目に見えない分イメージしにくい。
これが意外とできてなくて、話を聞いている中で気付くということが多い。

(まぁ、これは自戒の意味もありますが)
画期的なサービスを考案するためにはなおさら欠かせない要素だと思います。
 
そんな気付きを与えていただき、久々にとても良いインプットが出来たように思います。
ちなみにこの講座、コロナの影響もありZOOMを用いたオンライン開催だったんですが、ZOOMをこの定義に当てはめると、
「コロナ感染が怖くて人の集まるところには行けないけど、相手の顔を見ながらコミュニケーションが取りたい、という人のために、オンラインでの会話を可能とすることでその欲求を満たしている」とところでしょうか。
そういう意味ではZOOMも画期的なサービスなのかもしれませんね。